稲倉石山
偶然見つけた稲倉石川本流の滝(仮)
朝、6時40分出発。札樽自動車道をとおり、稲倉石川についたのは9時ちょっと前。
稲倉石川への入渓は、今は廃鉱となっている鉱山跡の手前からが一番早いらしい。二股分岐の100mほど下流だ。
それをわかっていながら、なぜかそれよりも1kmほど手前で車を止め、沢に降りてしまった。沢に降りて、すぐ大きく右カーブ。その先にはなんと滝状の流れが見える。落差は5mほど。これを巻こうと右岸側を進むと、その上流にもう一段ある。こちらの落差は3mもないくらい。
少なくとも、たとえば「有明小滝」よりははるかに立派な滝と言える。一応ここでは「稲倉石川本流の滝」としておく。
それにしてもなぜ、ここから沢に降りたのか?単なる勘違いに過ぎないのだが、そこに予想すらしていなかった滝状の流れ。これは神のお導きなのか・・・ 😮
稲倉石川本流の滝 (古平町) | 北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜
仕切り直して稲倉石川上流の滝をめざす
うれしい誤算のあと、今日第一の目的地「稲倉石川上流の滝」(ここではこう呼ぶことにしておく)を目指す。最初は遡行だが、支流に入ってから立て続けに3つの砂防ダムがあり、すべて右岸側を巻く。
道があるわけでなく、すべて薮こぎ状態。3つ目のばかでかい砂防ダムを越えると、ふたたび遡行に戻る。
すぐ滝状の流れを見つけるが、残念ながら4つ目の砂防ダム。また右岸側から巻いて遡行。この辺からかなり足元が不安定になってくる。
が、ほどなく小さな滝状の流れが目に入る。これが目的の滝であろう。思っていたよりも小さい。落差は3mほどか?落差の割に大きなカマが印象的。
滝そのものはたいしたことはないが、ここにたどり着くまでの過程はそれなりに楽しむことができた。ただ、真夏には来たくない。半端な薮こぎではないだろうことが容易に想像できる。
稲倉石川上流の滝 (古平町) | 北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜
古平川の遡行はむなしく失敗
このあと、古平川におりて、稲倉石の滝を見上げに行く。
古平川に下りた場所は、滝の沢橋から2kmほど下流の冷水林道にかかる橋。橋から川面までは15mほどの高さがあり、簡単に降りられそうに見えないが、橋の手前側の脇から、急斜面ではあるが、普通に歩いて降りることができる。
あとは川沿いの川原を歩いていけば、目的がかなうはずだったが・・・さすが本流。300mほど進んだところで、川原はなくなり、しかも水量が半端でなく、このまま進むのは危険と判断。早々に撤退するはめになる。
せっかく川原まで下りたので、橋のたもとまでもどり、川の流れをみながら弁当を食べる。
赤井川村に移動
当初の目的は果たしたが、まだ時間が早いので、赤井川村経由で帰ることにする。まだ見ていない「黄金岩の滝」を探してみることにする。
余市から国道5号線にはいり、すぐ道道36号余市赤井川線にぬける。キロロリゾートに行く前に、「ライオンの滝」に寄ろうとしたが、途中、林道の整備作業車が道をふさいでいたので断念。
盤ノ沢滝 編
キロロリゾートについて、黄金岩の滝を探す前に、盤ノ沢滝を見に行く。
2004年に来た時は、立派な展望場があったのだが、いまはその面影は全くなく荒れ果てた状態。しかもその残骸の板に足をとられて転んでしまう。
盤ノ沢滝 / 盤の沢滝 (赤井川村) | 北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜
ま、遠慮なく滝に近づけるのはよいのだが、たった4年でこんなに変わってしまうものかと、ちょっと残念。滝の姿は、相変わらず豪快そのもの。
黄金岩の滝編
最後に黄金岩の滝、4年前に来た時は見つけられなかったのだが、今回は割とあっさり見つけることができた。
着いた時間が午後2時半過ぎ。西日が滝を照らしていた。滝を撮影しているうちに、太陽が山に隠れて影になる。
名前の由来である「西日が当たり岩が黄金色に輝くように見える」というのは、決して誇張した表現ではなく、本当にそう見えることを実感できた。たまたま思いつきで寄っただけなのに、これを見ることができたのは、やはり神のお導き・・・ 😮 。
黄金岩の滝 (赤井川村) | 北海道の滝めぐり 〜リターンズ〜
偶然が二度もよい方向に向いてくれるのは、最近では滅多にないこと。そういう意味ではとてもラッキーな1日だった。
(この記事は旧自宅サーバから転載したものです)