ステップワゴンでの車中泊は快適だった
考えてみたら、去年購入したステップワゴンで車中泊するのは初めて。前にのっていたCR-Vに比べたら、ほぼフルフラットになるし、足を完全に伸ばして寝ることができるので、快適そのもの。
昨日、午後9時前に寝たのにもかかわらず、今朝は午前6時過ぎまで目が覚めなかった。CR-Vの時は、寝ている最中体が痛くなって目が覚めたりしたものだが・・・。おかげで、昨日の疲れは完全にとれているように思えた。
最初にめざすは一糸の滝
今日の天気も微妙。
起きてから出発するまでの1時間ほどの間に、日が射したかと思えば小雨がぱらつくといった不安定な天気。風も強い。西の空を見ると、黒い雲がかかっている。まったく予想のしようがない変な天気。
ただ昨日、メインの「秘奥の滝」は見ているので、今日がもし全くダメでもあまり気にならない。それより、体調が思いの外いいことの方がうれしい。
朝飯をすませて午前7時5分道の駅「しかおい」を出発。とりあえず最初に目指すのは、昨日道に迷った際偶然見かけた「一糸の滝」。
途中、時々雨がぱらついたものの、昨日ほどではない。8時半頃到着。
岩松ダム、十勝ダムの紅葉は多分今が一番の見頃と思えるほどきれいだったが、この辺はすっかり木の葉が落ちている状態。林道も落ち葉の絨毯が敷きつめられている状態。
それが幸いして、運転中でもこの滝を目にすることができたといっていいだろう。林道が広くなった部分に車を止め、50mほど林の中を歩くと「一糸の滝」をすぐ目の前にすることができる。
湯の滝は苦労したけど目にすることはできなかった
撮影をおえて、次に目指すのは「湯の滝」。昨日「山の交流館とむら」のご主人に聞いた林道をすすむと、たしかに2万5千分の1地形図にものっていない林道分岐を確認。
思った以上に急な坂だが、ステップワゴンでも問題なく登れそう。この道、一本道だと勝手に思いこんでいたが、分岐がいたるところにある。とりあえず道なりに進んでいく。
「湯の滝」を見るためのもう一つのキーワード、「低木松を車で踏みつけて進む」。なんとなくそれっぽい分岐があったので、松を踏みつけて、というよりボディの下を松でこすりながら進む。まだ新車といっていいステップワゴンが傷だらけだ。
昨日聞いた話では、こうして進むと、突き当たりに車を転回させるのに十分なスペースがあるので、そこに車を止めて、あとは急坂を歩いて下りていく、という話だったが、そんなスペースは全くないまま行き止まりになる。
けっこうあせる!というかここまで危機に陥ったことは未だかつてない・・・ 😥 。そのままバックすることもままならない。ボディをを笹藪にこすりながらというか、笹藪に半分つっこみながらなんとか転回を終える・・・一安心。
車をおり、歩いて散策するが、目印となるものがなにもなく、闇雲に進むと車を止めた場所にすら戻ることができなさそうだったので、湯の滝は諦めるざるを得なかった。
ただ、散策中記録したGPSを、家に帰ってから確認すると、「とむら」のご主人が教えてくれた場所とほぼ一致していた。ちょっと悔いが残る散策であったが、ここに単独で来るのは相当な覚悟と準備が必要。できればガイドを頼んでくるのが一番かもしれない。
盤上の滝の散策
また、低木松で車を傷つけながら元の林道に戻る。次に目指すのは「盤上の滝」。こちらはこの林道を先に進めば、割とすぐ見つかりそうな感じ。
ただ、林道自体はそれまでに比べてかなり劣悪な状態。いつ落石が起こってもおかしくない場所もあり、実際林道上に落石の跡も見られたが、この日はなんとか目的の場所まで進むことができた。
多分これだろうと思われる沢にかかる橋を渡ってすぐ車を止める。幅員はせまい。なんとか一台分通れるスペースをつくるよう、ぎりぎりに幅寄せする。
橋から沢の下流側をのぞくが、ごつごつした岩だらけで、話に聞いたようなナメ感はまったくない。
林道から下流側に向かう踏分道を見つけたので、進んでみると、100mほど先に見事にナメた流れを見つける。これが目的の「盤上の滝」に違いない。
トレッキングシューズのまま歩けるほどの水量だが、すべりやすくなっている。注意しながら沢下までおりて撮影。
これを滝と呼んでいいのかは微妙だが、20mほどの川幅いっぱいに、長さおよそ100mほどのナメた渓流は、一見の価値は十二分にあると思う。
久々の車中泊での滝見を終えて
ということで、この日の滝見は終了。
帰る途中十勝ダムの駐車場で、用意してあった弁当を食べる。朝、一糸の滝を見た頃は、分厚い雲におおわれて夕方のように暗かった空も、この時間はうそのように澄んだ青色。紅葉を見ながら食べる弁当が、とてもうまかった。
岩松ダムを通ってまもなく、「オソウシ温泉」の看板をみて、この温泉に向かう途中にも滝があるという情報を思い出し、温泉に向かう林道を走らせるが、それらしいものは見つけることができなかった。
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午後6時半頃、無事家に到着。さすがに疲れた。でも「車中泊しての滝見」という、当初の目標を達成でき、また一歩精神的に自信がもてるようになり、充実した2日間であった。
(この記事は旧自宅サーバから転載したものです)