WEBサーバ構築に便利なアプリケーション〜MacOSX自宅サーバ構築その3

このページでは、Mac OS X搭載のMacにサーバを構築する上で欠かすことができない、または、あると便利なアプリケーションについて記録しておく。

必須のアプリケーション

Mac OS XはUNIXをベースにしたOSである。が、普通のクライアントとしてMacを使用する場合は、UNIXベースであることを微塵も感じさせない。

OSの中枢にあたる重要なシステムファイルや、UNIXに関係するファイルが、標準のFinderでは見ることができない、いわゆる「不可視ファイル」となっているのが、大きな理由かもしれない。重要なファイルを見せないことによって、システムの安全を図っているものと思われる。

しかし、サーバとして稼働させる場合、この「不可視ファイル」を編集することが必須である。さらに、標準ではインストールされない、UNIXのためのToolも、インストールDVDに収められている。以下、サーバ構築に絶対必要なアプリケーションをみる。

ターミナル(Terminal)

OS Xインストール時に必ずインストールされ、「アプリケーション」→「ユーティリティ」内に収められる。

「不可視ファイル」を操作するためには必須のアプリケーション。コマンドを打ち込んだり、打ち込むコマンドを覚えなければならないなど、アイコンをマウスでクリックする操作に慣れた、一般マックユーザは「なんでこんな面倒くさいことをしなければならないの・・・?」と思うが(管理人もUNIXなんて全く知らなかった一般Macユーザの一人)、最低限の使い方と、コマンドは知っておかないと、サーバ構築は難しいだろう。
ターミナル


このTerminalは、操作できないファイルはない、といっても過言ではなく、扱いを間違うと、取り返しのつかなくなることもある、非常に危険なアプリケーションともいえる。

Xcode Tools

サーバアプリなどインストールするとき、ソースファイルから実行可能な形式にコンパイルするために必要なアプリケーション。標準ではインストールされないが、OS XインストールDVDに同梱されているので、下の手順に従ってインストールする。

XCodeインストール手順
Mac OS XインストールDVDに同梱されている「Xcode Toos」フォルダーを開く。
XCodeインストール01

「XcodeTools.mpkg」をダブルクリックすると・・・
XCodeインストール02

Macではおなじみの、インストーラが現れる。「続ける」ボタンをクリックすると、使用許諾が現れるので、同意して進む。
XCodeインストール03

インストールするボリウムを選択して(この場合は「seabird」ボリウム)「続ける」ボタンをクリックすると、インストールが始まる。
XCodeインストール04

左画面があらわれれば、インストール完了。
XCodeインストール05

Xcode Toolsのファイル群は、ボリウムのトップ「Developer」フォルダに格納される。

下の上画像がXcode Toolsインストール前の状態。すでに「Developer」フォルダができているが、これは「X11」をアップデートした際にできたものと思われる。

この段階では、フォルダの中は「Extras」フォルダしかないが、Xcode Toolsがインストールされた後は、下の下画像のように、たくさんのファイルが格納されているのがわかる。

XCodeインストール06

XCodeインストール前

XCodeインストール07

XCodeインストール後

あると便利なアプリケーション

サーバの構築を進める上で、必須ではないが、あれば便利なアプリケーションをあげてみた。

mi

フリーウェアのテキストエディタ。Mac標準の「テキストエディット」は、文字コードが「Shift-JIS」にしか対応していないのが難点。管理人は、UNIX標準の「EUC-JP」も読み書きできる「mi」を愛用。

mi – テキストエディタ

テキストエディタについては、「EUC-JP」が読み書きできれば、使い慣れたものを使用するのが一番ではあるが・・・。

Tinker Tool

「不可視ファイル」をファインダー上に表示するアプリケーション。というか、Terminal同様いろいろな操作ができるそうだが、専門の知識のない管理人は「不可視ファイル」を表示させるだけのために用意したアプリ。

下は、seabirdボリウムのトップ。このページの「Xcode Toolsのインストール」で見た画面だ。
TinkerTool01

Tinker Toolを起動すると、左画面が現れる。一番上のメニューの「Finder」が選択されている状態を示している。
TinkerTool02

「Finder設定」の一番上「隠されたファイルおよびシステムファイルを表示する」にチェックを入れ、右下の「Finderを再起動」をクリックすると・・・
TinkerTool03

隠れていたたくさんのファイルが表示される。ここに表示されたフォルダをダブルクリックすれば、もちろんその中身が表示される。
TinkerTool04

「不可視ファイル」を常に表示させておくのは危険なので、必要のないときはかならず元に戻すことを忘れるべからず。

元に戻すときは「隠されたファイルおよびシステムファイルを表示する」にチェックをはずして、右下の「Finderを再起動」をクリックすればよい。

Tinker Toolのダウンロード先
Marcel Bresink Software-Systeme: Products


(この記事は旧自宅サーバから転載したものです)

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