サーバのバックアップに必要な条件
サーバに限らず、パソコンを使う場合、データなどのバックアップを考えるのが必須である。
今回サーバを新たに構築するにあたっては、作業が一段階進むごとにバックアップをとり、次のステップで万が一失敗したら、バックアップの状態に戻って作業することを心がけた。
専門の知識がない管理人には、ネットや専門書などを参考にしながら、手探りの作業になるので、ひとつひとつ段階をふまえていかないと、はじめからやり直しということにもなりかねない。
この条件を満たすためには、
- 「システムファイル」がコピーができること
- 「不可視ファイル」がコピーできること
- 「起動ディスク」として認識できること
が、不可欠である。
Carbon Copy Cloner
上の二つの条件を満たしてくれる、ある意味、定番といえるアプリケーションがこれ。Mike Bombich氏作のドネイションウェアで、2008年11月時点でMac OS X10.4と10.5に対応する最新バージョンはCCC3.1.2。
準備するもの
外付けHDD。物理的に別のHDDにバックアップしないと意味がないので必須。
- HDDの容量はコピー元より大きいこと
- IEEE1394(Firewire)インターフェースを備えているもの
- USB2.0ではコピーはできるが、起動ディスクにならないのでNG
ダウンロード
ダウンロード先はこちら。
Mac Backup Software | Carbon Copy Cloner | Bombich Software
英語のWEBサイトだが、上の「Download CCC 3 now!」をクリックすると、即ダウンロードが始まり、終了すると自動的に解凍、Carbon Copy Clonerフォルダーができるので、アプリケーションフォルダに入れる。
使い方
アプリケーションアイコンをダブルクリックすると、下画面が現れる。特に設定しなくても、日本語で表示されるのがうれしい。(昔のバージョンは、言語設定をして日本語表示させたし、さらに昔は英語バージョンだけだった)
コピー元およびコピー先のディスクを選択して「クローン作成」ボタンをクリックすると、パスワードを求められる。入力してコピー開始。
コピーする前に、オプション設定で、コピーする項目をフォルダ単位で設定できるが、管理人は、何も考えずに、「すべてをバックアップ」を選択し、「コピー先ボリウムの消去」にチェックを入れることで、完全なコピーを作っている。
バックアップが始まると、左の画面が現れ進行状況がわかる。1番最初に行うバックアップは、それなりに時間がかかる。現状バックアップするボリウムは6.3GBほどだが、小一時間はかかる。(コピー元およびコピー先の環境で異なるものと思われる)
終了すると、左画面。今後も使い続けるようなら、一回は寄付しよう。2回目以降は、コピー元との差分を読み書きするようなので、4〜5分ほどで終了するようだ。(追加したファイルの容量にもよるが)
ちなみに、コピー開始前のオプションで、「選択項目を差分バックアップ」を選択すると、下のような画面になる。ほとんど変更することのない「Developer」フォルダなどは、チェックを外してバックアップしてもいいかもしれない。
その他
冒頭でも述べた通り、サーバだけでなく、クライアントのMacも、Carbon Copy Clonerで定期的にバックアップをとっておけば、内蔵HDDがいつクラッシュしても、すぐほぼ同じ環境が再現できるので、すべてのMac使いにおすすめする。
ちなみに、時間を決めて自動的にバックアップする機能もあるようだ。(が、管理人は使用していない)
(この記事は旧自宅サーバから転載したものです)
2018年2月追記
リライトした2018年2月時点でCarbon Copy Clonerのバージョンは5で、シェアウェアになっているようです。
今はMac標準でTime Machineのようなバックアップアプリがあるので、Carbon Copy Clonerにお金を払うのはもったいないような気もします。
管理人がCarbon Copy Clonerを使い続けるのは昔から使っていることによります。