MySQL データベースアプリのインストールと設定〜MacOSX自宅サーバ構築その6

MySQLとは

MySQL(マイ・エス・キュー・エル)は、世界で最も人気のある、高速性と堅牢性を追求した、マルチユーザ、マルチスレッドの、オープンソースデータベースである。

xoopsでサイトを構築する際、データベースとして、このMySQLを使用することになるので、ここでインストールすることにする。

MySQLのバージョンについて

MySQLには、大きく4系と5系と呼ばれるバージョンがあるようだ。4系には、4.0.x、4.1.x、4.3.x、4.4.x、5系には5.0.x、5.1.xなどと、多様なバージョンが存在する。

それぞれのバージョンで、このあとインストールする予定のPHPのバージョンとの相性もあるようだ。

今回、このサーバを構築するにあたって、なるべく最新のサーバアプリという基本的精神、Mac OS X10.3以降で、プラットホームとして対応しているという2点から、5.0.x系を選択することにする。

MySQLのダウンロード

ダウンロード先は下画像のMySQLのウェブサイト。英語で表示されているが、日本語表示も可能のようだ。上方のメニューバーから「Downloads」をクリックすると・・・
MySQL01

下の画面になる。下方中央部の「MySQL Community Server」の下の「Download>>」ボタンをクリックすると・・・
MySQL02

下のように、各OSや機種に応じたたくさんのMySQLが表示される。今回は、Mac OS X (package format)を選択して、クリック。
MySQL03

下のように、Mac OS Xのバージョンに対応したパッケージが表示される。執筆時点の最新バージョンは5.0.67のようだ。OSは10.4、CPUはPPC G4を想定しているので「Mac OS X 10.4 PowerPC,32-bit」をクリック。ちなみにG5の場合は、64bitを選択すればよい。
MySQL04

ログイン画面が表示される。管理人は、以前OS X10.2でサーバを組んだときに、一度アクセスしているので、「Returning Users」からE-Mailアドレスとパスワードを入力して、「login」ボタンをクリック。初めての場合は「New Users」下の「Proceed」ボタンをクリックして、E-mailアドレスとパスワードを登録してから次へ進む。
MySQL05

下のように、ミラーサイトがたくさん表示される。今回はとりあえず日本のHTTPをクリックして、ダウンロードする。ダウンロードが終了すると、解凍されMySQL07がデスクトップに現れる。

MySQLのインストール

MySQL07を開くと、下のように4つのフィルが見える。

MySQL08


この中から MySQL21 をダブルクリックすると・・・

Mac標準のインストーラが開くので、後は指示に従って進んでいく。

MySQL09

MySQLインストール1

MySQL10

MySQLインストール2

MySQL11

MySQLインストール3

MySQL12

MySQLインストール4

MySQL13

MySQLインストール5

MySQL14

MySQLインストール終了




で、終了。パッケージ版を使えば、簡単にインストールすることができる。

MySQLインストール直後の確認

MySQLが正しくインストールされているかを確認する。Terminalで

sudo /usr/local/mysql/bin/safe_mysqld –user=mysql &

と入力してリターンキーを押して

Starting mysqld daemon with databases from /usr/local/mysql/data

と、表示されれば、ひとまずインストールはOKといえる。

MySQLの設定

Macを起動時にMySQLも起動させる設定

MySQLは、基本的にTerminalからコマンドで、起動、停止を行うが、サーバ用に使うには、面倒くさくて実用的ではない。Mac起動時に、MySQLも同時に起動させるためには

  • /etcにあるhostconfigファイルの編集
  • /Libraryの中にStartupitemsディレクトリ作成
    • 中に2つのファイル作成

    • MySQLCOM
    • StartupParameters.plist

という作業を行わなければならない。

MySQLインストール15

これを自動で簡単に実現してくれるのが、パッケージに同梱されている MySQL22 。これをダブルクリックすると、Mac標準のインストーラが開いて、自動的に上記2つの項目を設定してくれる。

/etc/hostconfigをTerminalのエディタnanoでみると

MySQLインストール16

MySQL_StartupItem.pkg実行前

MySQLインストール17

MySQL_StartupItem.pkg実行後

インストール後はhostconfigファイルの中に

MYSQLCOM=-YES-

が追加されているのがわかる。


また、インストール前のLibraryディレクトリの中にはなかったStartupitemsというディレクトリが、インストール後には作成され、さらに2つのファイルがおさめられている。

MySQLインストール18

/library
MySQL_StartupItem.pkg実行前

MySQLインストール19

/library
MySQL_StartupItem.pkg実行後




以上で、自動起動の設定は終了。

MySQL管理ユーザのパスワード変更

セキュリティを確保するため、MySQLの管理ユーザ「root」のパスワードを変更する。

Terminalから

sudo -s
/usr/local/mysql/bin/mysqladmin -u root password ‘kokoni_password_wo_kaku’



最後の「’」と「’」の間「kokoni_password_wo_kaku」の部分にパスワードを入力する。さらにTerminalで

/usr/local/mysql/bin/mysqladmin reload -u root -p

と、入力してリターンキーを押すと

Enter password:

と、聞かれるので、先ほど設定したパスワードを入力してリターンキーを押す。ただし、入力しても表示はされないので、間違いないようタイプする。間違いがなければ「exit」で管理者モードから抜けてターミナルを終了する。

MySQLの動作確認

最後に動作確認を行う。sudo -sで管理者モードになった後、

/usr/local/mysql/bin/mysql -u root -p

と、入力してリターンキーを押すと

Enter password:

と、聞かれるので、パスワードを入力してリターンキーを押す。

Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or ¥g.
Your MySQL connection id is 3
Server version: 5.0.67 MySQL Community Server (GPL)

Type ‘help;’ or ‘¥h’ for help. Type ‘¥c’ to clear the buffer.

mysql>

と、表示されれば大成功・・・ 🙂


ここから、SQLというデータベース言語を使って、様々な操作をすることになるのだが、ここでは、動作確認にとどめてMySQLを終了する。Terminalから

mysql> quit
Bye

管理者モードから抜け出すため

exit

を入力してリターンキーを押す。以上で、MySQLのインストールと設定は終了。


(この記事は旧自宅サーバから転載したものです)

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